スタートアップの失敗する上位20の理由
「CB Insights」というサイトの記事を
Twitterで紹介されているのを目にしました。
「スタートアップが失敗する上位20の理由」という
101社のスタートアップ企業の失敗要因を分析したものです。
スタートアップが失敗する上位20の理由
- 1位 市場のニーズが無い(42%)
- 2位 資金が足りなくなった(29%)
- 3位 正しいチームではない(23%)
- 4位 競合に負けた(19%)
- 5位 価格/コストの問題(18%)
- 6位 ユーザーに不親切な製品(17%)
- 7位 ビジネスモデルのない製品(17%)
- 8位 貧弱なマーケティング(14%)
- 9位 顧客を無視する(14%)
- 10位 製品のタイミングがずれている(13%)
- 11位 フォーカスを失う(13%)
- 12位 チーム/投資家間の不利益(13%)
- 13位 中心軸がうまくいかなくなった(10%)
- 14位 情熱がない(9%)
- 15位 地理的な拡張の失敗(9%)
- 16位 資金調達できない、投資家の関心がない(8%)
- 17位 法的課題(8%)
- 18位 ネットワークを使用しない(8%)
- 19位 燃え尽きる(8%)
- 20位 中心軸の失敗(7%)
ビジネスは難しい
素人の直訳なので、
正確に表現できていないかもしれません。
このランキングで自分は何に驚いたかというと、
一位の市場のニーズが無いという失敗理由が
40%以上も占めているというところです。
起業するというのは、
大きな野望をもったリスクテイカーが、
考えに考え抜いて、失敗する可能性を最小限にして、
全てのリソースをそこに集中させて
新事業で世の中に貢献しようとチャレンジするものと思いますが、
そんな本気のツワモノたちでも、
そもそもその事業にはニーズが無い、という
いわば、最も基本的なところに、失敗要因が潜んでいたという、
ビジネスの難しさ、厳しさをあらためて感じました。
【この部分にお好きな文章を入力してください。】お客様のニーズを本当に分かっているか?
このことは、これから起業をめざす人たちにも大きな学びになると思いますが、
私のようなサラリーマンでさえも、とても学ぶべきことがあります。
どういうことかといいますと、
お客様のニーズは、分かっているようで、
実は全然分かっていないものだということです。
一生懸命情報収集して、考え抜いて、
今までの世の中には無かった商品、サービスを作り上げたら、
その希少性、独自性から、もう自社の存在価値が十分にあると
慢心してしまうのかもしれません。
しかし、それを必要とする人が誰もいなければ、その事業は成り立ちません。
いくら、消費者目線をといっても、どうしても提供者側、
作り手側にかたよったものの考え方になってしまいがちです。
お名前.comさらに、事業を構想していた当初は、お客様のニーズに合致していたのに、
作り込んでいく内に、様々な壁にぶち当たり、
妥協せざるを得ない場面に出くわします。
その時に、当初の商品、サービスとは異なるものへと
付加価値を下げてしまう方向に妥協してしまうことがあります。
あるいは、せっかくニーズがあるものをつくることができたとしても、
それを必要とするお客様の目に触れなければ
売上をつくることができません。
また、そもそもあったはずのニーズが、
移り変わる時代の変化とともに、消滅してしまうこともあります。
市場のニーズはビジネスの原理原則
スタートアップが失敗する理由の
第2位の「資金が足りなくなった」、とか
第3位の 「正しいチームではない」という理由は、
逆に言えば、資金は多いほど良いでしょうし、
チームメンバーが優秀なほど良いでしょうし、
このあたりは確かに失敗原因の一つかもしれませんが、
他の要因が良ければ、カバーしたり克服できることであり、
本質的な問題ではないような気がします。
むしろ、第1位の「市場にニーズが無かった」
という理由は、本質的な問題であり、
それが無ければ、どんな才能ある人材がいても
どんなに資金に余裕があっても、
結果を出すのは難しいでしょう。
逆に言えば、「市場にニーズがある」
商品・サービスを提供し続けることこそが
スタートアップだけでなく、全ての企業が目指すべき
ビジネスの原理原則なのでしょう。
したがって、この話をサラリーマンの既存事業の話で考えても、
大きな学びになると思います。
自社の提供する商品・サービスに、
「市場のニーズ」が確実にあるかどうか、
定期的に点検しておくことが重要です。
「市場にニーズが無い」商品、サービスに
ずるずるとリソースを投入し続けてはいないでしょうか?
あなたのサイトのURL、そろそろスリムにしませんか?市場のニーズを定期的に確認すべき
スタートアップは事業の失敗イコール廃業なので、
自らが立ち上げる事業に、ニーズがあるかどうかには、
とことん向き合っているはずだと思います。
その、スタートアップの最も多い失敗が
「市場にニーズが無かった」というのですから、
これは誰でも陥りやすい、
避けることが難しい落とし穴なのでしょう。
だからこそ逆に、
市場のニーズにハマっているかどうかを、
定期的に診断、分析しながら、
そのニーズ自体も流行とともに変化していないか
注意深く情報収集し、
そして自分たちの都合や思い込みで、
自らニーズから離れてしまっていないかを
厳しくチェックしていかねばなりません。
まとめ
スタートアップの失敗理由の第1位は、
「市場のニーズが無い」というビジネスの基本ともいえることでした。
全てをかけてチャレンジするはずのスタートアップでさえも、
攻略することが難しい、市場のニーズは
全てのビジネスマンにとって、本質的な原理原則になります。
自社の提供する商品・サービスに、
市場のニーズがあるのかどうかを
定期的に分析し、市場のニーズにマッチさせていくことが重要になります。