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ユニクロ 世界一への道

更新日:

アパレル世界トップのZARAに何が起きたか

日本経済新聞 ZARA 1200店閉鎖、世界の2割弱 EC比率を25%に

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60221280R10C20A6TJC000/

「ZARA」などを展開するアパレル世界最大手、

スペインのインディテックスが2割弱の店舗閉鎖をする

というニュースがありました。

2割弱の不採算店を閉店させて、EC比率を上げることで、

効率化していくということなので、悪い話でもないのですが、

およそ1200店舗の閉店というと

結構な規模ではないかとも思えてきます。

そして、今まで押しも押されぬ世界の断トツTOPだった、

インディテックスですが、

われらが日本のユニクロは、世界トップの背中が見えてきた

と言えるかもしれません。

このニュースをきっかけに、調べてみました。

世界アパレル大手 業績比較(各社HP資料等から抜粋)

それぞれ、決算の時期が異なるので

直近の決算での比較となりますが、

左から売上順に

1位 インディテックス(ZARA)

2位 H&M

3位 ファーストリテイリング(ユニクロ)

4位 GAP

となっています。

売上高で2018年にはGAPを抜いて3位となった

ファーストリテイリングですが、

2位のH&Mを営業利益では既に抜いており、

時価総額でも大きく上回っています。

2位はもう射程圏内に入っているでしょう。

1位のインディテックスの営業利益率の高さは

他と比較してもとても優れていますね。

ファーストリテイリングの店舗当たりの売上も高く、

着実に効率的な店舗の拡大ができていると言えます。

そして、時価総額はあくまで将来の期待値込みではありますが、

ファーストリテイリングはインディテックスに肉薄しています。

SPA(製造小売り)とは

そして大事なことはこの世界トップ4社が

全てSPA(製造小売り)というビジネスモデルの形態を

とっているということです。

これは、製品企画から製造、小売までのサプライチェーンを

一貫して自社で展開するという形態で、

製品の企画、調達から、店舗の出店、販売スタッフまですべて

取り揃えるリスクも伴いますが、成功すれば

いわゆる仲介業者のマージンが省略され、

それが販売価格に転嫁されれば、

とてつもない競争力を発揮します。

日本国内のアパレルではファーストリテイリングに次いで

2位のしまむらは、SPA(製造小売り)ではなく、

アパレルメーカーのつくった仕入商品を販売していますが、

直近の決算の売上高が5219億円と、

ファーストリテイリングとの差はかなり大きいです。

ユニクロ事業の海外比率は既に日本国内を上回っていた。

ユニクロ事業だけで見ると、

店舗数ではすでに2016年度には、国内を上回る店舗数を

海外に出店していました。

しかし売上高は国内店舗のようには伸びなかったのですが、

そこで地道な努力を積み重ねて、

2018年度に、とうとう売上でも海外が国内を上回り、

直近の2019年度には、営業利益でも海外が国内を上回りました。

このように、先行投資してきた海外事業が近年一気に

実を結び、もはや完全にユニクロ事業は国内より海外の方が稼ぎ頭となり、

人口減少フェーズに入った日本国内に依存することなく、

名実ともにグローバルブランドとなっているのです。

インディテックスとユニクロのビジネスモデルの違い。

インディテックスの「ZARA」と

ファーストリテイリングの「ユニクロ」は、

同じファーストファッションのカテゴリーに

分類されていますが、その中身を見てみると、似て非なるものです。

ZARAの強みは、流行のトレンドを

いち早く取り入れ、最短で商品化して、

それをハンガーにかけたまま、世界各地の店舗へ最短で納品するという

猛烈なスピード感をもっており、

最新のスタイルを頻繁に更新している、

いわゆる多品種少量生産でいっています。

それに対して、ユニクロは、

「フリース」とか「ヒートテック」、「エアリズム」

のような長く売れる定番品を計画的に大量生産して、

その品質や機能性を売りにしています。

ファッションに関心が高い客層でいうと、ZARAなのでしょうが、

どんどんグローバル化が進むにつれて、

ファッションに関心が低い人でも、快適さのような

機能性を重視すればユニクロとなるでしょう。

ここへきてのエアリズムマスク

ダイヤモンドオンライン ユニクロのエアリズムマスクを行列商品にした「仕掛け」と「失敗の教訓」

https://diamond.jp/articles/-/241088

そして、世界で新型コロナウイルス感染拡大のこのタイミングで

ユニクロが「エアリズム」マスクを発売すると、

店頭には行列ができ、EC会員もさらに増加したといいます。

エアリズムに抱いたさわやかな良いイメージを利用して

誰もが欲しがるものを、絶妙なタイミングで出してくると言うのは

ユニクロのうまさだと思います。

創業者の熱意

インディテックスの創業者、アマンシオ・オルテガ氏は、

もう80歳を超えていることもあり、

既に2011年には社長を後継者に譲っていますが、

ファーストリテイリングの柳井会長兼社長は、

後継者問題では、やや迷走しながらも

まだご自身でトップの舵取りをしています。

ここまでグローバルに拡大するには、ワンマンなトップの才能だけでは

無理でしょうし、マネジメント層や、現場スタッフが育つ

仕組みも構築出来ているのだと思います。

ここまできたら、柳井さんに世界一位の座をつかむまでやり切ってもらいたいです。

まとめ

アパレル世界トップのインディテックスが、全体の2割弱の

不採算店舗を閉鎖し、EC比率を上げるというニュースがありました。

同じ、SPA(製造小売り)のファーストリテイリングは、

現在世界3位ですが、すでに2位のH&Mを射程圏内にとらえ、

1位のインディテックスの背中が見えてきました。

エアリズムマスクで、日本国内ではさらに話題となったユニクロも

順調に海外進出を進められており、グローバルブランドとなっています。

創業者の柳井会長兼社長は、後継者問題を抱えながらも、

目指すは世界一のアパレルブランドに向けて、

ここまできたら、やりきってもらいたいです。

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