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気象と健康

極端な自然現象を考える

投稿日:

サンマが獲れなくなっている

もうすぐ秋になると、食欲の秋がメインの自分にとって

最も楽しみなのが「秋刀魚」と書いて、サンマです。

しかしこのサンマが、記録的な不漁となっているようです。

日本経済新聞 サンマ、8月の漁獲量8割減

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63403270T00C20A9QM8000/

8割減とは、とてつもない減りかたですが、

前年の2019年も、過去最低レベルに相当に少なかったわけで、

そこからの8割減とはどえらいことです。

原因の一つとして考えられているのが、海水温の上昇のようです。

サンマは低い水温を好むようです。

確かに見た目からして、暖かい海をゆらゆらと泳ぐというよりは、

冷たい海をシャープにキレッキレに泳いでいるのが似合いますね。

確かに海水温が上昇していることは、

台風や、今年の梅雨にニュースになった、

豪雨を生み出す線状降水帯などが発生しやすくなっている

原因といわれていますが、

サンマの水揚げ量にまで影響するとは

全く良いこと無いですね。

サンマの水揚げ量の推移(1981~2019年)

全国サンマ棒受網漁業協同組合ホームページより
http://www.samma.jp/tokei/catch_year.html

上記のグラフからも、2008年頃からどんどんサンマの水揚げ量が

減少していき、去年2019年が最も少ないことが良くわかります。

そして、8月に限って言えば、今年は2019年の8割減ということで、

このグラフの先行きがとても不安になります。

サンマが獲れなくなっている理由は、

海水温が上昇していることで、サンマが日本近海から

遠ざかってしまっているという点以外にも、

和食ブームで、近隣国の台湾、中国といった国での

漁獲量が増えている点、

そして人間が獲り過ぎてしまったからか、

サンマ自体の数が減ってしまっている

可能性も指摘されています。

サンマが高級食材になる日も

サンマはやはり、旬な季節に、

冷凍ものではなく、新鮮なものを

食べたいですよね。

しかし、このままでは、自分にはとても

手が出ないような高級食材になってしまう

可能性も出てきました。

じわじわと日本近海の海水温が上がってきたことで、

サンマが日本近海に近寄らなくなってしまったのかも

という異常気象関連の話題でした。

真夏の翌日が真冬

もう一つの異常気象の話題として、

アメリカ西部のコロラド州で、驚くべき気温の

変化が起こりました。

ライブドアニュース 気温31度急落、24時間で猛暑から降雪へ 米コロラド州

https://news.livedoor.com/article/detail/18867256/
※印がコロラド州

記事によると、州都デンバーでは、7日午後に33度だった気温が、

8日朝には2度前後にまで落ち込んで、実際に雪が降ったということです。

24時間に起きた気温変化としては同州観測史上、最大級とのことで、

そこまで温度差の激しい大気が隣り合わせでやってくる

というのは想像もつきません。

海水浴の翌日、スキーをするとなると、体も気持ちも

ついていけなくなるのではないでしょうか。

半袖短パンで暑い暑いと汗ばんでいたのが、急にジャンバーや

マフラー、手袋が必要になるということですから。

人間はまだ着衣や空調でコントロールができるから

その分対応できるかもしれませんが、野生動物は大変です。

昆虫や植物も含め、ここまでの落差は対応しきれない

のではないかと心配になります。

異常気象は端々に極端に影響する

こういった極端な自然現象の原因は

素人には詳しくは分かりませんが、

観測史上最大級だとか、いつも獲れていたサンマが

8割も減ってしまうというだけでなく、

台風や豪雨の被害も甚大化の傾向があったり、

極端な現象が目立っているように思います。

人間の暮らしはどんどん便利に豊かになっていますが、

その過程で犠牲にしてきたものの蓄積というか、

しわ寄せが、端々で極端な現象を引き起こしているように

思えてなりません。

まとめ

極端な自然現象からなるニュースを二点取り上げました。

1つはサンマがどんどん獲れなくなり、8月は過去最低の

去年よりもさらに8割減の水揚げ量だったということで、

日本近海にサンマがいなくなってしまったようです。

台風や豪雨の増加と同様に、海水温の上昇が、

サンマにも影響しているようです。

また、アメリカのコロラド州デンバーでは、

33℃の猛暑の翌日に、大寒波で気温が2℃まで下がり

雪が降ったということで、史上最大級の気温の落差

だったということです。

このような極端な自然現象は、近年増加しているように

思われ、人類が便利に豊かになる過程で

犠牲にしてきたもののしわ寄せが端々で

暴発しているように思えてなりません。

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