ブラジルの変異株が心配
毎日新聞 ブラジルで変異株猛威 1日2000人近い死者 他国に波及懸念
ブラジルでは、新型コロナウイルスのブラジル発の
変異株が猛威を振るい、流行の第2波が深刻化しています。
最近は1日あたり2000人近い死者が出ており、
医療体制は危機的状況にあるようで、第一波から
今までで最も悪い状況ということです。
これから緊急事態宣言を解除して、春、夏の
暖かい季節を迎える日本とは逆に、
これから、冬に向かっていくブラジルは
この時期の深刻化というのは、とても心配です。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN05EBL0V00C21A3000000/
日本経済新聞 ブラジル、主要都市で都市封鎖相次ぐ 変異ウイルス猛威
上記の記事では、ブラジルは二度目の
ロックダウンを行っているということですが、
ブラジル発と言われるこの変異株は
ワクチンの効果が限定的で、さらに重症化
しやすいという指摘もあり、非常に
心配される状況です。
現時点での新型コロナの世界最多感染者数を
出しているアメリカも、3番目に多いブラジルも
初動の対応のお粗末さが指摘されていますが、
経済を優先し、コロナはただの風邪だと、
対策せずにいたことが、かなり手痛い
しっぺ返しとして、今の深刻な状況を
招いてしまったとも言えます。
アメリカについては、ワクチンの接種
が迅速に進んでおり、感染者数はピークを
超えて、落ち着いていく兆しが見えていますが、
ブラジルは新規感染者数ではすでに
アメリカを抜いて世界最多にまで増えてきて
いるということで、状況が悪化するばかりです。
東京五輪・パラリンピックへの影響
日本が首都圏の緊急事態宣言を延長し、
飲食店の営業自粛などをお願いして
感染者数をどんどん減らしていって、
日本の状況だけが、オリンピックの準備
を万端に整えられたとしても、それだけでは
十分ではないと思います。
世界を見渡した時に、ブラジルのような
医療崩壊が起きて、毎日千人以上が亡くなって
いる状況が続く中で、感染被害の少ない国だけで
世界のスポーツの祭典を楽しむ、というのは
なかなか考えにくいと思います。
ましてや、菅首相のおっしゃるような、
「人類が新型コロナに打ち勝った証として」の
オリンピックなどでは有り得ないわけです。
すでに東京五輪・パラリンピックは、開催できた
としても、海外からの観戦客は受け入れない
という方針を発表していますが、
それすらも、海外から見て賛意を得られるか
分かりません。 安全な開催に向けて
そのための努力をいくら積み重ねたとしても、
こういった、世界の情勢を無視して
自分達の気持ちだけ押し通して開催するのも
違うと思いますし、このようなブラジルの状況や、
ブラジル変異株の感染状況、世界中の
状況をみて、決断していかねばならないと思います。
富士の天然水ウォーターサーバー【フレシャス】日本のワクチン接種の遅れ
また、オリンピックを開催するには
世界中から、トップアスリートが集結する
必要がありますが、海外の選手からみて、
コロナ禍で、今の日本に行きたいか
どうか、というのがあります。
その一つの判断軸として、ワクチン接種が
迅速に行われ、国民の3分の2とか、7割以上が
免疫を持っている状態にして、感染拡大を防ぐ
という取組が重要になっています。
ところが、日本はワクチンの争奪戦で惨敗し、
日本の人口100人当たりのワクチン接種率は
0.04%(3月8日時点)と、G7中では
1位英国(33.71%)、2位米国(26.56%)と桁が違い、
ワースト1位となっています。対象をG20に広げても、
1%に満たないのは、韓国(0.61%)や
オーストラリア(0.3%)、南アフリカ(0.12%)のみで、
それらの国と比べても日本はダントツの最下位
という情けない状況です。
そもそもオリンピック開催国として、コロナ禍でも
万全の態勢を準備するという気持ちが
本当にあったのかどうか、一枚岩になっていない
日本に、残念な気がします。
決断の期限は迫る
確かに日本人はワクチンに慎重な考え方をする人が
多いというのはあると思いますが、それ以前の
話として、ワクチン供給への交渉力に乏しく、
売り手市場のワクチン製造会社にいいように
やられてしまっているというところだと思います。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fdfbaac4cd4de5e67c31415b9a7d1f0b81a9de23
ヤフージャパン 菅政権はコロナワクチン争奪戦で惨敗…日本の接種率0.04%はG20ワースト
日本はワクチンの接種率において、世界でも
かなり遅れている状況で、そんな日本に、
各国は大事な選手を派遣してくれるのかどうか、
そういう視点も重要になると思います。
これ以上の五輪延期は現実的ではない
という中で、今年何とか開催するならば
どうすればいいか、と開催を前提に粛々と
準備をしてきたのだろうと思いますが、
いよいよ決断の期限が迫っています。
富士山の恵みから生まれた天然水【フレシャス】まとめ
日本の外から見たオリンピック開催を
考えてみました。
ブラジルでは新型コロナの変異株が猛威を振るい、
ワクチンの効果が限定的で、重症化しやすいなどの
特徴をもって、世界一の新規感染者数まで急増して
しまい、医療崩壊が起こっています。
これから冬に向かっていくブラジルの状況、
変異株の感染拡大が心配される中で、
日本の新型コロナのワクチン接種率が
世界でも断トツに低いということで、
そういう日本に各国のトップアスリート
を送り込んでもらえるのかどうかという問題もあり、
日本国内の感染状況だけで、五輪開催を判断
するのも無理があるように思えます。
それでも、決断の期限はもう目前に迫っています。