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ビジネス

中国でアリババを抜いた「ピンドゥオドゥオ」とは?

投稿日:

中国で台頭する「BATH」

「BATH」というのは、中国が生んだ巨大企業の、

Baidu(百度、バイドゥ)、Alibaba(阿里巴巴集団、アリババ)

、Tencent(騰訊、テンセント)、HUAWEI(華為技術、ファーウェイ)

の4社の頭文字を並べたものです。その中でも

強固な決済プラットフォームを携えて、世界の

アマゾンに迫るのが、アリババです。

そのアリババを、ECの中国国内利用者数で

追い抜いて、2020年末に首位に立った

新興企業の「ピンドゥオドゥオ」

という会社をご存知でしょうか。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM176O50X10C21A3000000/

日本経済新聞 アリババ、EC1強に綻び 国内利用者数で首位陥落

あの、中国ECの絶対王者、アリババを

業績ではまだですが、利用者数で追い抜いたのは、

京東(ジンドン)を擁するテンセントではなく、

拼多多(ピンドゥオドゥオ)という新興企業でした。

2020年12月末時点のピンドゥオドゥオの

アクティブユーザー数は、前年比35%増の

7億8800万人に達し、EC最大手の阿里巴巴(アリババ)

の7億7900万人をわずかに上回りました。

自分も報道で見るまでは知りませんでしたが、

2015年創業でそこから6年程度でアリババをユーザー数で

追い抜いた、脅威的成長の秘訣とは何だったのでしょうか?

ターゲットが違う

拼多多(ピンドゥオドゥオ)は、アリババの

Tモールや、テンセントの京東(ジンドン)で

買い物をするような、

中国でも比較的裕福な沿岸部の都市に住む

客層をターゲットにするのではなく、内陸部の

農村にくらす人々をメインのターゲットにしました。

そして彼らが喜ぶようなとにかく安いもの、

という圧倒的な安さで勝負してきたということです。

共同購入の仕組みを活用

購入者が何人か集まれば割引きしますという

共同購入の仕組みを取り入れ、これがゲーム感覚

のように浸透し、消費者も購入者を必死になって

集めようとするので、それが自然に宣伝効果となり、

好循環を生み出しました。

場合によっては無料にもなるものもあったようで、

中国のSNSアプリ、微信(Wechat)を活用して、

インフルエンサーがどんどん集客してくれたりして、

成長が加速されたようです。

創業者はこのほど退任

創業者の黄崢(コリン・ホアン)会長は、

この3月に退任を発表し、黄氏の後任は

陳磊(チェン・レイ)最高経営責任者(CEO)が

兼務するようですが、黄(コリン)氏は、

まだ41歳と若く、米グーグル中国法人の設立に携わった後に、

2015年にピンドゥオドゥオを設立して、わずか5年程度で

ネット通販の利用者数でアリババを超える企業に育て上げた

という、もの凄いやり手です。

今後はまだ黄氏はピンドゥオドゥオの株式を

約3割保有する筆頭株主として、同社への影響力は

しばらく保持していくようです。

まだ赤字というアマゾン方式

2020年通期では売上高が594億元(およそ1兆円)で

前期の2倍に伸びています。そして、最終損益は71億元

(およそ1200億円)の赤字となっており、前期は69億元

の赤字と、結構大きな赤字を続けています。

しかし、これも既定路線なのだろうと思います。

アマゾンがそうだったように、ECのプラットフォーム

としては、とにかく多くの売り手と買い手が集まって、

取引が盛んになること、ユーザーがアカウントを取得したり

アプリをスマホにインストールしてくれることが先決です。

そのための先行投資で顧客を囲い込んでいき、

多くの人がそのサービスが無いと困ってしまうような

状況に持っていって、ある時点から一気に黒字化という

流れを目論んでいるのでしょうか。

それをするためには、赤字でも投資家を納得させる

ような長期的なビジョンと、ブレない強い意志が

必要になってきます。

こういう企業は日本からは生まれない

日本でも楽天市場などECはありますが、

創業から5年程度のスピード感で、アマゾンジャパンの

領域に迫れるような、勢いあるベンチャー企業は

なかなか生まれてこないのではないでしょうか。

実は中国は新しいテクノロジーや、

突出した人材や企業に対して寛大で、

取り敢えずやらせてみるという文化があるように

思います。 それに比べて日本は、

社会が成熟しているというか、まず先に

ルールや規制を決めてしまうので、そこから

はみ出して、例外をつくろうとする人や

企業が出てくると、潰されてしまうのだと

思います。良くも悪くも皆一緒に進みましょう

といった感じでしょうか。 それだけでなく、

中国一国で成功してしまえば、人口が14億人

いますから、日本だけで成功するのとは

10倍くらい規模が違っているということも

あると思います。

せめて突出した人材や企業が出てきた時に、

それが潰されないような寛大な土壌が日本に

あって欲しいと願うばかりです。

まとめ

中国の巨大企業、アリババを、

利用ユーザー数だけですが、追い抜いた

新興企業、拼多多(ピンドゥオドゥオ)に

ついて取り上げてみました。

アリババとは少しずらした客層をターゲットに、

共同購入というネットECに親和性のある仕組みを

うまく活用して、創業5年あまりで急成長した同社ですが、

創業者の黄崢(コリン・ホアン)会長は41歳という

若さでこのほど退任し、後任に経営を任せています。

そして、圧倒的なユーザー数を確保しながらも

いまだに赤字ということで、これはアマゾンがそうだった

ように、顧客囲い込みのための先行投資が優先され、

長期的な戦略に基づいたものだと推察しました。

このような勢いある企業が日本から出てこない

ことは悩ましいですが、そういう部分では意外と

中国は規制せずに、自由に新しいことをやらせてくれる

寛大さがあり、むしろ成熟した日本社会の方が、

ルールや規制が先立って、皆一律横並びで進みたがる

性格があり、それが阻害要因になっているかも

しれないと危機感を感じました。

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