ソニー、任天堂、サイバーエージェントの業績好調
任天堂、ソニー、サイバーエージェントが好決算! 最高益を生み出した「三者三様」の理由
巣ごもり消費で大活躍したのが、ゲームでした。
まず、「あつ森」ブームで話題となった任天堂ですが、
3月の決算では売上高は約1兆7589億円(前年度比34.4%増)、
営業利益は約6406億円(同81.8%増)とのことで、
大きく業績を伸ばしました。
また、ソニーの決算も、ゲーム事業がけん引し、
連結純利益が前期比2倍の1兆1717億円と、
日本企業では、トヨタ、三菱UFJFG、ソフトバンクG、
ホンダしか成し遂げていなかった1兆円の大台超え
に、ソニーが5社目となる大偉業を達成ました。
そして人気のスマホゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』
を手掛けるのは「Cygames(サイゲームス)」。
同社の第2四半期決算(1〜3月、3ヵ月分)は、
売上高が約1634億円、営業利益が約258億円でした。
親会社はサイバーエージェントとなります。
巣ごもり消費で、普段よりも時間をかけて丁寧に
やりこんでいくゲームが好まれているようですね。
同じエンタメ産業でも
家の中で遊ぶゲームに顧客を奪われる
かのように、外で遊ぶの代表格である
「ディズニーランド」「ディズニーシー」を
擁するオリエンタルランドは、上場以来初となる
541億円の赤字ということです。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC27D350X20C21A4000000/
日本経済新聞 オリエンタルランド、上場来初の最終赤字541億円 前期
コロナ以前では、週末だろうが平日だろうが
いつ行っても大混雑、大行列で、三密だらけ
だったディズニーリゾートですが、休業要請を
受けての休業と、その後も来場者数を5000人以下
にするなど大幅に制限して、感染対策をしています。
「夢の国」のイメージを守るためにも、ディズニー
でクラスターなど感染爆発だけは起こせない、
と今は必死に耐えている状況でしょうか。
自分もそうですが、コロナが収束したら
真っ先に行きたいと、その日を心待ちに
しているファンがたくさんいると思います。
スポーツイヤーのはずが
そして、本来ならばオリンピックイヤー
ともなれば、大盛り上がり間違いなしだった
はずのフィットネスクラブが、コロナ不況で
苦戦を強いられています。
PR TIMES フィットネスクラブ、コロナ禍で苦境 2020年度の市場規模は3割超の急減、倒産・廃業も過去10年で最高に
業界の市場規模が3割以上も急減してしまい、
スポーツジム、フィットネスクラブの倒産や
廃業が、ここ10年間でも最多となっており、
大手でさえも、閉店や店舗統廃合などの
経費削減を余儀なくされています。
本来、運動の習慣というのは、コロナ禍においても
免疫力アップやストレス発散にも役立ち、相性が
悪くはないと思っていましたが、コロナが呼吸器系
の疾患であることもあり、フィットネスジムなどで
クラスター発生の報道などもありました。
2019年のラグビーW杯の成功からの、2020年の
東京五輪・パラリンピックの流れに乗ろうとして、
多くのスポーツクラブ関連の企業は、様々な仕込みを
準備して、投資して、そこにピークを持っていこうと
考えていたのだろうと思うと、やり切れない
思いもしますが、いまだに回復の目途が立っていない
厳しい状況が続いています。
そして、飲食業界や、観光業界も苦境に立たされて
いるのは、周知の事実となっています。
そして日本は大変なことになっています
それらの影響もあってか、国内のGDPは3期ぶりのマイナス
となっており、国の借金も2020年度末で過去最大の
1216兆4634億円にまで膨れ上がりました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8177149468eb86ff2302b30844fc0a759e52c58f
ヤフージャパンニュース 国の借金、最大の101兆円増 コロナ対策で1216兆円 20年度末
もちろん人の命にかかわる緊急事態ですので、
それは国としては有事の対応として、お金が
かかるのは仕方がないとも思えます。
少子高齢化が加速している
日本ですが、その出生数の減少度合いも、
人口全体の減少度合いも、当初の予測よりも
コロナによって拍車がかかり、大幅に
前倒しになっていることは、以前の当ブログで
も取り上げましたが、国の借金の金額もまた
コロナ禍で増加に拍車がかかっているということは、
借金を返済する将来世代の人が全然いないのに、
まだ借金の増加ペースを上げ続けているということで
国民一人当たり983万円の借金となると、4人家族の
わが家では、3,932万円となり、しかも増え続けている
となったら、もはや、返せるはず無いのでは?
となってしまいますよね。
日本政府は従来から2025年には、国の財政収支である、
「プライマリーバランス」を黒字化しようとしていましたが、
それも困難という見方があります。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71926580U1A510C2EA3000/
日本経済新聞 財政健全化 基礎収支25年度黒字化、危うい「堅持」
しかし、単年度で黒字化という次元ではなく、
この世界でぶっちぎりでトップの多さの借金を
人口が減り続けていく日本で、どうやって返せるのか?
もはや返せるはずもなく、日本は詰んでしまっている
と考える人もいます。
このことが、アフターコロナには最も重要な
問題になってくるのではないかと思います。
まとめ
コロナ禍の巣ごもり消費で
過去最高益をたたき出すソニーや、
同じエンタメでもディズニーリゾートの
オリエンタルランドは上場以来初となる
赤字となり、明暗を分けています。
そして、本来ならオリンピックイヤーに
向けて盛り上がりを期待していたスポーツクラブ
、フィットネスクラブの市場は、逆にコロナ禍で
3割以上減少し、倒産、廃業件数もここ10年で
最多となってしまいました。
そして国内GDPはマイナスに、国の借金は
過去最高を更新し、コロナ禍が、ただでさえ
進行を止められずにいる人口減と借金増加の
両方を加速させていることが分かりました。
これは日本にとって非常に深刻な問題であり、
コロナ収束後も、問題は山積みです。