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ウクライナ侵攻と近代戦争

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ロシアがウクライナ侵攻を開始して

一か月以上が経過しました。

かなりの被害状況が報道されて

いますが、どうすれば停戦となり、

未来の世界はどのような影響を

受けるのか?

ロシアとウクライナの歴史や

その指導者の経歴と、近代の戦争の

特徴的なものを取り上げてみます。

ウクライナ ゼレンスキー大統領

ゼレンスキーは1978年1月生まれの44歳で、

元コメディアン、元俳優という肩書を持ちます。

自らが主演したドラマの中で、教師から

ふとしたきっかけで大統領にまで昇り詰める

という主人公のドラマが大ヒットし、それがまさに

現実世界で実現されるかたちで、

第6代ウクライナ大統領に選ばれました。

当選当時では得票率73%と高い支持率だったものの、

その後17%台まで支持率が落ち込んだこともありました。

ゼレンスキー氏は支持率低下に歯止めをかけようと

ロシアに反発し、圧力をかける方向に動きました。

2021年10月には自爆ドローンをウクライナ東部に

飛ばしたり、ロシアのプーチン大統領を

かなり刺激していたことは否めないと思います。

米国大統領も、トランプ氏からバイデン氏に代わり、

欧米はウクライナを支援する発言が増えて、

逆にロシアに対する姿勢は、挑発的になりました。

そもそも、ソ連崩壊後に世界第三位の

核保有国となったウクライナは、1994年に

「ブダペスト覚書」の中で、核兵器の

放棄の代わりに、米・英・露から安全を保障される

という約束をして、核兵器を手放しました。

「条約」よりもよほど弱く、ほとんど拘束力のない

「覚書」をまともに信用して、96年には核兵器を

完全に手放して、そのことが今回のロシア侵攻に

つながったと見る向きも多いようです。

さらにクリミア併合時にロシア軍との戦闘で

大敗を喫したウクライナは、不利な条件で

停戦の合意である、「ミンスク合意」を結ばされた

との思いが強く、ゼレンスキー大統領は、

「ミンスク合意」をずっと無効だと主張し続けていました。

ロシア プーチン大統領

プーチン大統領は1952年10月生まれの69歳。

元KGB(ソ連国家保安委員会)の対外情報部員で、

そこから政治家に転身したという経歴を持ちます。

その印象としては、軍事大国ロシアとしての

貫禄というか、ロシア国内での高い支持率と

同時に、誰も逆らえないような強力な権力を

手にしているというイメージで、

あの米国トランプ元大統領でさえも

手玉に取られていたような、印象を持っています。

ウクライナに関しても、親ロシア派の多い

クリミア半島をほぼ無傷で併合し、

停戦にあたり、ミンスク合意をウクライナ側に

履行するように求めてきたものの、

結果として、自らミンスク合意を破る形で

侵攻を進めてしまったという事実もあります。

この戦争は紛れもなく、プーチン大統領が

始めた戦争と言うことができるということです。

ウクライナとロシアの歴史

長い歴史の中で国境がたびたび変化することは、

日本人にはなかなか理解することは難しいと

思いますが、ロシアもウクライナも

その国境が歴史の中で何度も書き変えられています。

かつてはウクライナがソ連の一部だった

こともありますし、もっとさかのぼれば、

9世紀にはキエフ大公国という、ロシアの歴史の

ルーツとも言える国があり、プーチンの

ウラジミール姓もここにルーツがあるという説があります。

プーチンがウクライナに強いこだわりをもつ

理由がこのことにあるのかもしれませんが、

なぜ、同じルーツをもつ国に侵攻しなければ

ならなかったのか、悲しい気持ちになります。

ウクライナをめぐる悲しい歴史としては、

1932~33年にかけて、スターリンが行った

「ホロドモール」といわれる

人為的な大飢饉がありました。

当時のソ連では農作物が不足し、

「ヨーロッパのパンかご」と呼ばれるほど

豊かな穀倉地帯だったウクライナは

スターリン政権の政策に利用され、

収穫された穀物が強制的に徴収され、

国外に輸出されたため、ウクライナ国内に

流通させる農作物が足りなくなってしまい、

ホロドモールによってウクライナでは

人口の20%が餓死し、その犠牲者は

400万~1450万人以上とも言われています。

プーチンの誤算① 戦闘力

ゼレンスキー大統領や欧米の挑発的な

部分があったにせよ、ウクライナ侵攻は、

まぎれもなく、プーチン大統領が始めたものです。

ウクライナ侵攻について、ロシア情報機関FSBが

失敗と認識しているとの報道が出るなど、

軍事大国ロシアが想定した通りには

進んでいないようです。

その要因としては、命をかけて祖国を

守ろうというウクライナ軍の抵抗と

それを支援する、欧米からの兵器供給なども

取り沙汰されていますが、近代兵器の

進化もまた、恐ろしいまでに進んでいる

ことが伝わってきます。

https://news.nifty.com/article/world/korea/12329-1525034/

ロシア軍 戦車が時代遅れの兵器に

上記記事では、トルコ製ドローン兵器や

対戦車砲や、地対空ミサイルなどにより

かつての戦争の強力な戦車や戦闘機が

破壊され、しかもこれらミサイルは、

兵士たちが手軽に持ち運べて操作しやすく、

価格も、戦車価格の100分の1の10万ドル程度

ということです。

すでに、2020年アルメニア・アゼルバイジャン戦争で

ドローンが「戦車キラー」になると言われたことが、

ウクライナでも広く証明された形になっており、

戦車が時代遅れの兵器になっていることが指摘されています。

プーチンの誤算② 経済力

かつての米ソ冷戦時代から時が経ち、

ロシアの経済力は、実はかなり衰えています。

今ではロシアのGDP(国内総生産)は

アメリカのニューヨーク州よりも低く、

韓国よりも低く、中国の10分の1の経済規模になっています。

さらに今回のロシアへの経済制裁により

ますますロシアの経済力は衰えていくと

予測されています。

すでにロシア国債の格付も引き下げられ

デフォルト寸前とも言われており、また

通貨ルーブルの価値も急落しています。

ロシアから外資企業が続々と撤退し、

VISA、マスターカードのような世界共通の

クレジットカードもロシアでは使えない状況です。

ロシアの一般市民の生活がかなり混乱し、

国民がロシアから国外に脱出する動きも出ています。

世界は今、あまりにも経済的に密接につながっており、

これらの経済制裁がウクライナ侵攻の結果を

問わず、ロシアに大きなダメージを与える

ことは、もう避けられません。

プーチンからすれば、これらの経済的な

問題も、強大な軍事力でねじ伏せていけると

自らの軍事力を過信していたのかもしれません。

ロシア軍は急遽シリアで兵士募集するなど

混乱を見せています。

プーチン自身も、ロシア国内ではもう後戻り

できない状況で、水面下でプーチン排除の動きが

あるなど報道もあり、今さら侵攻に失敗しましたとは言えません。

各国は国際刑事裁判所にロシアを訴えたり、

国連総会でも、ロシアの攻撃の即時停止を

求める決議が採択されました。

ロシアの暴走を一刻も早く停止してもらうことを願うばかりです。

ゼレンスキー大統領は世界の英雄に

ゼレンスキー大統領は、

命を狙われる立場にありながらも、

SNSなどを通じて強力なメッセージを

発信し続け、ウクライナ国民の気持ちを

奮い立たせているようです。

支持率は91%まで上昇し、今や世界的な

英雄となっています。

それに対してロシア側はフェイクニュースや、

情報統制などで、ロシア人をコントロールしよう

とする動きが報道されています。その効果もあり、

いまだにロシア人の多くは、ロシア軍の

正当性を信じ、プーチン支持の意見を持つ人が

かなりいるということです。

お互い動画を投稿したりといった情報戦も

近代の戦争の特徴的な動きになっているようです。

落としどころ

ロシアとしては、首都キエフを無力化し、

ロシア傀儡政権を樹立するところまで

支配し、ウクライナ東部地域の解放という

目的を達成するまで退けないと考えている

のかもしれませんが、これ以上の長期化は

ロシアにとっても苦しい状況になりつつあります。

そこへきて、停戦協議も繰り返し行われ、

ウクライナ側も、ウクライナがNATO入りを断念するかわりに

ウクライナのEU入りをロシアは反対しない

という条件を模索しているとの報道があります。

ここまで被害が甚大化する前に

停戦の交渉をもっと早く進められた

方法がなかったのかと考えてしまいます。

欧米各国はウクライナに武器の追加支援をして

ロシアへの制裁強化を決めています。

お互い、第三次世界大戦を避けたいという

想いは共通しているとは思いますが、

追い詰められたロシアが攻撃を

エスカレートさせないことを願うばかりです。

世界、そして日本はどうなる?

日本の中で、ロシアのウクライナ侵攻により、

日本領土内に米国の核兵器を配備して

共同運用する制度である、「核共有」

について議論が起きています。

被害の大きさを限定的にした、

いわゆる「使える核」などといったものも

最近よく見聞きするようになりましたし、

非核三原則の見直しなどの議論もあるようです。

しかし、核兵器を手放したウクライナや、

核の恐ろしさを知っている日本が甘く、

核を保有しないと平和が維持できないというのでは

あまりにも悲しく、恐ろしい世の中になってしまいます。

日本こそ先頭に立って、使ってはいけないと

主張して欲しいですし、それが平和につながるはずだと信じたいです。

もうすでに、ウクライナ侵攻の影響で、

世界では資源価格が高騰しています。

そして、水産物の値上げなど日本の漁業にも

影響が出始めています。

もしウクライナ侵攻が無かったとしても

あらゆる資源の物価高が言われており、

インフレ懸念が高まっていました。

そこへきてのウクライナ危機で、

さらなる物価高騰は逃れられません。

さらに米国FRBの利上げと、円安の進行もあり、

いわゆる「悪い円安」に歯止めがかかりません。

日本人の賃金が上がっていればまだしも、

物価高騰に、到底賃金上昇は追いつかない中で、

企業も生活必需品などの価格への転嫁は

なかなか踏み出しにくい状況があります。

我々日本人の生活が困窮する方向へと

あらゆる力学が向かっているということで、

あらためて、世界はグローバルにつながっていることを思い知らされます。

まとめ

ロシアによるウクライナ侵攻について、

ウクライナのゼレンスキー大統領と

ロシアのプーチン大統領の経歴や

両国の歴史について、確認しながら、

近代の戦争の特徴的な部分を

取り上げてみました。

始まってしまったことの重大さを

確認しながら、今後の影響を予測し、

将来に備えていければと思います。

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