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家族、くらし

娘の中学受験敗戦記(公立中高一貫校受験)

更新日:

中高一貫校は高校受験も無く、魅力的だが、狭き門

中学受験には、当事者の子供も、その親も覚悟がいる。

公立中高一貫校一本で勝負し、不合格なら地元の公立中学に行くというハイリスクな挑戦ながら、挑戦することを決め、ともに頑張った2年間。

結果「桜散る」かたちで合格とはいかなかったが、小さな子供の偉大なチャレンジを、無かったことにしたくない。

受験を決めてから塾や勉強中心の生活となったが、そこで体験できた貴重な経験、苦労したことなど、記録に残してみたい。

受験を決めたのは小4の2月

娘が小学4年生の2月頃から取組みはじめた公立中高一貫校への受験勉強。

もともと公文を習っていて計算のスピードが早かったり、成績は悪くなく、勉強は好きな方だった。

受験は親がすすめた訳でもなく、お友達の影響なのか何なのか、自分から公立中高一貫校を受験したいと言ってきた。

前向きな話だし、親としたら嬉しくて、断る理由は無かった。

学習塾選び

我が家は経済的にも私立中学の学費は大きな負担と思ったので、公立中高一貫校一本で臨むことで、娘にも承諾を得た。

公立中高一貫校の試験問題は、国語・算数・理科・社会といった科目ごとに明確に分かれているのではなく、理数系と文系の二種類の「適性検査」と「作文」の三種類の科目に分けられている。

一応小学生で習ったものの中から出題されるはずだが、応用力が必要というか、独自の対策、訓練が必要となる。

その為、塾に入らず単独学習での合格というのはまず無理だと思った。

塾選びはあまり悩むことなく、公立中高一貫校への受験を専門に請け負って、対策してくれる大手学習塾を選んだ。

しかし、いざ情報収集してみると塾は驚くほどたくさんある。

少子化で、大学全入時代と言われても、一人あたりにかける塾代は上がっており、学習塾は意外にも伸びている業界のようだ。

学習塾

塾の授業料。入りやすく抜けにくい、良く出来た仕組み

学費はうまくできていて、小学3年生から入れば、週一回の授業で月々5千円もいかないので、入口は気軽に入れる。

小学4年生で週二回の授業で月々1万円を超えるが、これでもそんなに負担に感じなかった。

しかし、小学5年生で週三回で月々4万円超、ここからじわじわと負担増を感じながら、

とうとう六年生で週四回の授業となり月々7万円と、徐々に授業料が上がっていく。

もうここまで来たら、今まで費やした費用を考えても後には引けなくなる。受かるしかないと。

ちなみに上記の通常授業に加えて、夏期講習や合宿で、別途10~20万円が軽く飛んでいく。

私立中に行くお金が無いから公立中高一貫校一本に決めたのに、その為の塾代がここまで上がってくるとは、不合格になった今思い返せば大きな出費だった。

でも確かに塾は学習を継続する環境をつくってくれる

実際の学年の授業の進行状況に応じて、徐々に難易度が上がっていくので、4年生の内は模試で結構良い点数をもらえた。

順位も出て、クラスも上位Aクラスと、下位Bクラスに分けられ、定期的にテストの結果でクラスが分けられた。

順位が良ければ、それに気を良くするし、悪ければ焦って、いずれにしても勉強に励む好循環ができる。

また、 作文に関しては、かなりの量を書かされるので、塾に行かない人と比べたらかなり鍛えられると思った。

塾から宿題も出るが、本人は4年生、5年生と楽しみながら勉強に取組めている印象だった。

中学受験して良かったこと

公立中高一貫校の試験の合否判定は、試験当日のテストの点数が8割、学校の成績(内申点)が2割、の合計点で決まる。

採点比率としてはテストの点数がメインだが、内申点が高いに越したことはない。

普段そんなに積極的前に出ることもない我が娘が、内申点を上げようとして、林間学校の室長から、学芸会のピアノの伴奏役、運動会の放送係、クラス委員の委員長など、驚く程に積極的に立候補し、学校行事に主体的に参画していった。

そのおかげもあって、担任の先生との関係もとても良かったし、何より学校生活そのものが前向きで楽しく充実したものになった。

これは合格、不合格に関わらず、受験して最も良かったことだろう。

内申点を意識することで、学校生活を充実させることができた

そして、内申点となる小学6年生の2学期の通知表の成績が出たが、これが我が家としてみれば、なかなかの輝かしい内申点だった。

テストの点数が合否ギリギリだった場合、内申点では負けてないぞ、という心強い結果だった。

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塾代は6年生でピークに。コストカットに踏み切る。

小学6年生から塾が週四日と忙しくなり、塾代もピークに。

しかし途中で、週四日の内、一日はその週に習ったことの復習にあてる日で、その作業は塾に行かなくても、同じことを一人で家でやれるのではないか、という話になった。

週三日に減らせば、一日分の実費負担が減るのも助かるし、娘も賛同したので、そうした。

それでも、夏休みの夏期講習と、受験直前の年末年始の合宿等に参加したので、別料金でかなりの出費があった。

やってることは、どんどんハイレベルに

受験勉強の終盤では、もう質問されても私の頭では答えられないようなハイレベルの問題ばかりであった。

小学6年生で、こんなものを解けるようにならなければならないのかと、大変だなあと感心した。

反省点…塾の無い日の過ごし方

受験勉強の難易度が高まるのと同時に、塾の無い日の過ごし方が難しくなってきたことに気付いた。

塾のある日は、授業の後も、塾の空いてる教室を借りて居残り学習を1~2時間程度やって、帰宅が夜遅くなっても頑張っていた。

しかし塾の無い日は疲れもたまっているのか、ゆっくりと過ごし、特に週末はまとまった時間を受験勉強に使えず、ライバルに差をつけられたかもしれない。

週四日だったのを塾代をケチって三日に減らしたことも、もしかしたら勉強時間を減らしてしまったかもしれない。

追い込み過ぎて、子供がもう勉強嫌だとなられるのも怖かった。

どこまでやれば合格ラインに届くのか、ひょっとして届いているのかも、と思ったり、勉強量については、子供の自主性に任せる部分が多く、親のスタンスがあいまいだった。

ラストスパート

それでも、小学生のチビっ子が、重たい参考書をかついで、よく塾に通い続け、家でも学校の宿題もやりながら、受験しない小学生よりははるかにたくさん勉強したと思う。

模試の成績はというと、受ける度に成績にばらつきがあり、得意な問題にはまると上位合格ラインに食い込むが、ダメなときは、どうしたの?という位低い、、という安定しない状況で、本当の実力がどの程度なのか、本番直前になってもつかみきれないまま本番が近付いていった。

そしていよいよ受験日直前、場慣れしてもらうために、練習で、私立の中高一貫校を受験した。

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