![](https://yu16san.com/wp-content/uploads/2020/09/s512_choju6_0021_0.png)
米国のEC化率を押し上げたもの
![](https://yu16san.com/wp-content/uploads/2020/09/usa-1960922_640.jpg)
Eコマースの進化により、米国のリアル店舗の多くが、
アマゾンを中心としたネット通販に大きくシェアを奪われ、
「アマゾンエフェクト」とも言われる大きな影響を受けました。
中でも最も大きな影響を受け、苦境に立たされた
米国最大の小売店、ウォルマートでしたが、
ここへきてEC化率の向上に成功し、復活、
業績を上向きにしているということです。
日経ビジネス 「時代遅れ」から復活したウォルマート 店舗×デジタルで攻勢
https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/special/00330/
その成功要因を見てみましょう。
まず一つ目が、「BOPIS」の取組みです。
![](https://www17.a8.net/0.gif?a8mat=3BMCOR+4KBNQQ+3VEM+656YP)
「BOPIS」とは
![](https://yu16san.com/wp-content/uploads/2020/09/shopping-1232944_640.jpg)
BOPISとは、「Buy Online Pick-up In Store」
の頭文字を取った略称で、要するに
インターネット上で注文した商品を、
リアル店舗で受け取る購入方法となります。
これは、購入者側にも、販売者側にとっても、
自由度が広がり、効率的で、
ネット通販でよく問題になる
不在時の再配達や、置き配の盗難などが
避けられ、非常に便利になっています。
これが好評で、ウォルマートでは、受け渡しカウンターでは
対処しきれなくなり、専用ロッカーを設置したようです。
これがまたコロナ禍で、他者との接触を避けられる
というメリットが出てきて、さらに好評なようです。
![](https://www16.a8.net/0.gif?a8mat=3BMCOR+4KBNQQ+3VEM+644DT)
ウォルマートのもう一つの施策
![](https://yu16san.com/wp-content/uploads/2020/09/yuubin_takuhaiin_door_okihai.png)
ウォルマートのEC化への施策はまだあります。
「ウォルマートプラス」という新サービスです。
これはサブスクリプション(定額課金)の
サービスで、会費は年間98ドル、または月間12.95ドルで、
インターネットで購入した商品の宅配サービスを
配送料無料で何度でも利用できるというものです。
会費が、米国アマゾンの「アマゾンプライム」よりも
ギリギリで安く設定されており、
思いきりアマゾンを意識してやっていますね。
それだけでなく、店舗に併設されたガソリンスタンドで
給油が割引される特典もついているようです。
このように、ネットやリアル店舗など
複数のあるゆる流通経路(チャネル)を使って
お客様に商品を届ける、というアプローチを
「オムニチャネル」といいます。
全国各地に無数にある店舗網を活用して、
購入商品を受け取りに行ったり、配達してもらったり、
ユーザーと販売者の双方の利便性が高まるものです。
もはや物流の時間感覚は驚くほどに早くなっていますね。
欲しいものをスマホでポチってから翌日に手元に届く
なんていうことには慣れてしまっています。
一週間とか待たされるのは
とても待ってられない感覚になっていますね。
ブランドバッグ![](https://www18.a8.net/0.gif?a8mat=3BMCOR+4KBNQQ+3VEM+5YJRM)
日本のオムニチャネル
![](https://yu16san.com/wp-content/uploads/2020/09/s512_choju6_0021_0-1.png)
米国ではうまく活用されてきている
「オムニチャネル」ですが、日本では
どうでしょうか?
少し前に世間を賑わせていたのが、
セブンアンドアイHDの「オムニセブン」ではないでしょうか。
日本最多のコンビニエンスストア店舗数を誇る
セブンイレブンの店舗網を活用して、
ロフトやイトーヨーカドーなどセブン&アイグループを
中心とした店の商品を購入することができるサービスです。
オムニセブンについては、先のウォルマートのように
大きくEC化率を上げるような成果は
まだ発揮できておらず、最近はあまり
目にする機会がないように思われます。
そんな中で、セブンイレブンジャパンが新しい取組を
発表しています。
ブランド服![](https://www18.a8.net/0.gif?a8mat=3BMCOR+4KBNQQ+3VEM+686ZM)
セブンイレブンのコンビニ宅配
![](https://yu16san.com/wp-content/uploads/2020/09/store-388254_640.jpg)
日本経済新聞 セブン、コンビニ宅配1000店規模
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO63656770Q0A910C2MM8000/
セブンイレブンが、セイノーホールディングスと組んで、
コンビニ宅配をスタートさせたということで、
今年中に100店舗展開、来年中に1000店舗展開へと
サービス拡大を計画しているということです。
3千円以上購入で配達料無料ということですが、
コンビニで3千円以上購入しようと思ったら、
結構大変です。
家族分をまとめて頼んだり、一週間分をまとめて
注文するということであれば、いいかもしれません。
しかし、そうやって計画的にまとめて
注文しようとした時に、実はコンビニは
価格競争力の面で、ドラッグストアやスーパーで
同じものがもっと安く購入できたりします。
![](https://www15.a8.net/0.gif?a8mat=3BMCOR+4KBNQQ+3VEM+5ZMCH)
コンビニの強みとは
![](https://yu16san.com/wp-content/uploads/2020/09/nimotsu_uketoru_woman.png)
コンビニは、例えば
駅から自宅やオフィスまで歩く道のりに
パッと立ち寄れるところにお店がある、
という立地にこそ強みがあるので、
ネットで商品を選ぼうとした時に、
冷静になって考えると、
配達してくれるなら、アイスやビールはスーパーの方が安いとか、
日用品はドラッグストアのが安いとか
消耗品ならアマゾンでまとめ買いした方がいいとか、
色々な比較検討をしたくなってしまいます。
そのあたりが、課題になるのではないかと思います。
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高くても買ってもらう方法を
![](https://yu16san.com/wp-content/uploads/2020/09/problem-98377_640.jpg)
500mくらい歩けば近くにあるコンビニに
送料を払ってまで配達してもらうか、
または3千円以上まとめて購入するメリットがあるか、
という部分です。
勝機があるとすれば、
例えばローソンの「からあげクン」のような
ヒット商品があって、今すぐにどうしても
からあげクンが食べたい、というような需要を
喚起していくことかもしれません。
セブンイレブンにも、セブンにしかない、
プライベートブランド商品がたくさんあります。
これらを強化していき、高い値段を払ってでも
今すぐ食べたい、というところにもっていくことが
コンビニ宅配の盛り上がりにとって、
重要になるのではないかと思います。
楽器![](https://www15.a8.net/0.gif?a8mat=3BMCOR+4KBNQQ+3VEM+68U4Y)
まとめ
新時代のオムニチャネルについて
ニュースを取り上げ、考察してみました。
米国のEC化率を押し上げたウォルマートの復活の施策
BOPISとは?
ウォルマートプラスとは?
それに対して日本のオムニチャネルの現状を
日本を代表する小売店、セブンイレブンのコンビニ配達
から考えてみました。
![](https://www17.a8.net/0.gif?a8mat=3BMCOR+4KBNQQ+3VEM+62MDD)