2020年が終わろうとしています。
個人的な趣味趣向が多分に含まれていますが、
今年亡くなられた有名人の中から、
個人的に特に思い入れのある3名の方を
感謝の気持ちをもって、送り出したいと思います。
志村けん
1人目は志村けんさんです。
アラフィフ世代としては、昭和の小学生として、
この人から受けた恩恵は計り知れないものがあります。
もともと志村けんのいたドリフターズは
音楽バンドで、なんとあのビートルズの来日公演
の前座をつとめる程にバンドとしての音楽の
レベルも高かったのですが、
自分が知る志村けんありきのドリフターズは、
音楽をやっているところはほとんど見たことが
ありません。子供の頃の自分にとって、
あそこまで分かりやすく、時にお下品なネタも
あり、小学生のツボにばっちりハマったお笑いは
無かったと思います。
それも今となっては、あのドリフターズメンバー
のコンビネーションのたまものだと思います。
まず、高木ブーと仲本工事の二人が、さらっと
クスっとくるややウケの笑いをとって、徐々に
場を温めてくれます。この二人がしつこく時間をかけて
思いきり笑わせにいかず、序盤はさらっと、
ややウケでスタートするのが、後に続く
カトちゃんと志村で大爆笑が生まれる秘訣の
ように思えます。高木ブーと仲本工事の
二人で、もう観る側のこちらは、思い切り笑う
準備が整ってきます。そこから、カトちゃん、
志村けんと続く黄金パターンは、分かっていても
笑わせられます。そして唯一まともな人を
演じる、いかりや長介が、笑ってはいけない
ような空気をつくり、より笑いを引き立てて
くれたように感じます。
ドリフターズとの「8時だよ全員集合」が終わった後も
だいじょうぶだ~、変なおじさん、など笑いを
ストイックに追及していく姿は、まさにコントが
天職だったのだと思います。
ディエゴ・マラドーナ
野球少年だった自分が、小学6年生から
サッカー部に入り、中学、高校とサッカーを
続けていったきっかけは、マンガ「キャプテン翼」
でしたが、その翼君にも負けず劣らずの
現実離れのプレーと、存在感を見せてくれた
のがマラドーナでした。
自分の中学生時代がドンピシャだったのですが、
たった一人の個人が、チームの勝敗を左右する程に
その試合に影響できるという存在感は最高でした。
そのほとんどのボールタッチが左足で、
相手チームがどんなに人数をかけてマークを
してきても、ボールをキープして、ドリブルにこだわり、
とことんゴールにこだわる様は、いまだに
日本人プレーヤーには見ることができない
要素かも知れません。
そして、背が低く、ずんぐりむっくりした体格ながら、
足腰が強く、重心が低く、マラドーナの走った
地面は、足跡がえぐれていて、一目でわかるという噂も
あったほどですが、とにかく伝説の人でした。
指導者としても喜怒哀楽が激しく、情熱的でしたが、
もっと見たかったと思います。
エドワード・ヴァン・ヘイレン
米国のハードロックの人気バンド、
ヴァン・ヘイレンのギタリスト、
エディ・ヴァン・ヘイレンは、自分の中高生時代
にバンドブームがあり、エレキギターにハマり、
ビートルズや、ブルーハーツ、BOØWYなどを経て、
ハードロックのギタリストといえば、
その究極として当然のようにエディが出てきました。
ヴォーカルを差し置いて、ギターが主役じゃないか
という曲が多く、ギターリストの概念を
思いきり書き換えた人だと思います。
エレキギターの仕組を隅々まで理解することで、
ライトハンド奏法や、ヴァイオリン奏法、
ハミングバードピッキングなど、ヒーローの
繰り出す、必殺技にも見えて、青春時代に
大いに刺激を受けました。
当時のギターのデザインが、赤地に
黒と白のマスキングテープのようなものが
ランダムに施された、フランケン・シュタイン
と呼ぶあのデザインもすごくカッコ良くて、
オリジナリティに溢れていていまだに好きです。
いつもニコニコして、ステージ上を
所狭しと飛び跳ねて、煙草も似合う
あのエディの存在感がとても好きでした。
サミー・ヘイガーがヴォーカルの時にハマったので
エディのシンセサイザーの演奏も好きでした。
晩年はやっと息子さんをバンドに招聘しての
活動となりましたが、闘病の話も聞こえてきましたが、
まだ若かったのにもったいなく、
もっともっと見たかったと残念です。
まとめ
自分以外の世代の方にはピンとこないかもしれませんが、
2020年の墓碑銘として、
年末に自分勝手にアラフィフのオジサン的な
哀悼の意を表現させて頂きました。
自分の小学生時代のヒーロー「志村けん」さん。
中学生時代のヒーロー「マラドーナ」
高校生時代のヒーロー「エディ・ヴァン・ヘイレン」
自分の多感な青春時代に、この3人の影響を
受けることが出来て本当に幸せでした。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。