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クアッド、オーカスとは?米国がもくろむ中国包囲網

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バイデン大統領の外交政策

米国のバイデン大統領は先月、就任後初の

国連総会で、一般討論演説にのぞみ、

外交政策の基本方針を説明しました。

https://www.cnn.co.jp/usa/35176997.html

CNN.co.jp バイデン氏が国連演説、軍事力でなく「徹底的な外交」で危機解決を

新型コロナウイルスのパンデミックや、異常気象

などの気候変動の脅威に、国際社会が一致団結して

対処していくよう訴えるなど、前トランプ大統領の

米国第一主義から、国際協調への転換を強調していた

ようですが、熾烈を極める中国との覇権争いについては

中国への名指しの非難は避け、「新たな冷戦は望んでいない」と語りました。

そうは言いながらも、アフガニスタンからの

米軍の撤収後の外交・安全保障政策に関しては、

「最も重要なインド太平洋に焦点を移す」と述べています。

ここへきて、インド太平洋での新しい枠組みとして、

米国がかかげる、「クアッド」、「オーカス」

といった名称をよく聞くようになりましたが、

いったいどのような枠組みなのでしょうか?

QUQD(クアッド)とは?

クアッドという言葉は、「4」を意味しており、

四か国の連携・協力の枠組みとなります。

この枠組みには日本も含まれており、

先日、菅前首相がワシントンでの初の対面による会合に出席しています。

同盟国の日本や、中国との関係がうまくいっていない

オーストラリアが加盟するのは分かりますが、

米国と同盟関係に無いインドが加盟するという点が

特徴的であり、大国インドを取り込むことで、

中国への影響力を高めることが狙いなのでしょう。

確かに加盟四カ国は、何かしら中国とのトラブル

というか、課題を抱えていますね。

そしてインドも、中国との領土問題を抱えており、

6月には両国の軍事衝突にまで発展し、今も国境付近で

にらみ合いを続け、緊張関係となっています。

ただし、実際のところ四カ国ともに、経済的には中国との

貿易はかなりの割合を占めているので、中国と経済的に

切り離されてしまったら大変なことになります。

そのあたりを考えると、果たして本当に、はっきりと中国へ

の対抗を打ち出していけるのかどうかは、難しいところではないでしょうか。

AUKUS(オーカス)とは?

米・英・豪の三か国の軍事同盟です。

オーカスは、クアッドとの相互補完的なもの

とも考えられており、こちらも対中戦略の柱として、

インド太平洋地域を念頭に置いた、新たな安全保障協力の枠組みとなります。

そして、最初の協力案件として、米英が豪州の

原子力潜水艦導入を技術面などで支援することになりましたが、

このことで、豪州とフランスの関係が悪化しています。

当初オーストラリアは、潜水艦の開発計画をフランスと

契約していたようなのですが、その契約を、オーカス創設

発表の数時間前に豪州が事前通告もなくドタキャンしたと

言われており、フランスは、およそ7兆円とも言われる取引が

無くなってしまったということです。

それだけではなく、原子力潜水艦という、米英など

数カ国しか持っていなかった装備を手にするということで、

インドネシアなどオーストラリア周辺国が

警戒感を増し、中国にとってもインパクトを

与えるものになりそうです。 

なぜこのタイミングか?

米国バイデン大統領は、外交面で早く成果を

上げなければと、焦っているのではないか

という指摘が多くなされています。

アフガニスタンからの中後半端な米軍撤退により

招いてしまった混乱で、批判を受けたりと、

バイデンへの支持率も低下しており、早くこのあたりで

指導力をアピールしておかないと、と焦っているのでは、

という印象は確かに拭いきれません。

とにかく中国と問題を抱える国々と連携を強化し、

米中の覇権争いを優位に進めたいということなので

しょうが、今後どのように展開されていくのか、

注意深く見ていかなければと思います。

そして中国も動いた

こうした米国による中国包囲網に対して、

中国も対抗しようという動きを見せています。

その一つが、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)

への加入申請です。

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米国は、アジア太平洋地域での影響力を高め、逆に

中国経済のアジア地域でのデカップリング(切り離し)

を狙っていますが、そうした米国の動きにに歯止めを掛けようとするものです。

ちなみに米国はトランプ前大統領がTPPを離脱しており、

バイデン大統領は復帰を目指しています。

そして、今度は台湾の蔡英文政権がこの中国の動き

を受けて、あわてて台湾のTPPへの正式申請をしました。

しかし、TPPの参加には全加盟国の同意が必要で、

先に中国の加盟が実現すれば、台湾の参加は中国に

拒まれてしまい、事実上不可能となります。 

今後、中国と台湾のTPP参加を巡る外交的な働きかけや

駆け引きがますます強まるといわれています。

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そしてわが日本は

そんな難しい状況の中で、日本は今年、

TPPの議長国になっています。

台湾としては、TPP正式申請の理由について、

中国を意識したのではなく、親交の深い日本が

議長国であるからだとコメントを出しましたが、

中国と台湾が同時に加盟というのは、現実的ではなく、

この難易度の高い課題に、果たして日本は議長国として

リーダーシップを発揮していけるのでしょうか。

注目して見ていきましょう。

まとめ

米国バイデン大統領は、国連総会での外交政策

の演説の中で、インド太平洋地域を最重要視すると述べ、

「クアッド」、「オーカス」といった連携・協力の

枠組みを強化する動きを見せています。

これらの枠組みは「中国包囲網」と捉えられており、

アフガニスタンからの米軍撤退で批判を浴びて、

支持率が低下したことに焦る、バイデン大統領が

米中の覇権争いを優位に進めようとするものです。

対する中国も、日本が中心になって進めてきた

TPPに加入申請し、米国のアジア太平洋地域での

影響力拡大に歯止めをかけようとしています。

同時に台湾もTPP加入を正式申請するなど、難しい局面

を迎えたTPPですが、日本は今年TPPの議長国となっています。

難題を抱えたTPPで、日本はどのようなリーダーシップ

を発揮できるのか、注目していきたいと思います。

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