都道府県魅力度ランキング
毎年発表される、都道府県魅力度ランキング
と市区町村魅力度ランキングというのがあります。
2021年度では、北海道が1位、京都府2位、
沖縄県が3位で、これは去年の2020年度と
変わらない、盤石の3トップのようです。
そして残念ながら、茨城県が最下位でした。
都道府県魅力度ランキング(地域ブランド調査2021)
まあ、北海道や沖縄県は、大自然の恵みがあり、
京都には歴史があり、上位の県には文句のつけようが
ありませんが、毎年注目されるのが最下位争いの部分です。
そして、今回は最下位ではありませんでしたが、
44位の群馬県の山本一太県知事が、会見でこのランキングに
対して怒りをあらわにし、法的措置も辞さないとの
構えを見せているようです。
とうとう怒ってしまった
最下位だった茨城県の大井川知事は、受け流す態度を
とっていたのとは対照的で、これはスルー出来ないと、
まともに反論したということです。
山本群馬県知事は、「誤った認識が広がることは県民の誇りを低下させ、
経済的損失にもつながる」と発言されたということですが、
毎日群馬県のことを考え、群馬県民のために全てを捧げて
働いている山本知事からすれば、自分の家族や自分自身を
批判されているような気持ちになってしまったのでしょう。
山本知事は、アンケート調査の方法などについても
色々と批判しているようですが、確かに「魅力度」と
問われても、観光なのか、住み心地なのか、働きやすさ
なのか、食べ物なのか、答える人それぞれが色んな
尺度で、イメージで回答しているような気がします。
ただ、世の中には様々なアンケートがありますし、
より公平なアンケートに向けて努力していくことは
重要でしょうが、魅力度なんて、所詮は好き嫌いで
あって、主観なので、そこに対して、けしからん、
間違っているという指摘を向けても、虚しい気もします。
好きなものは好きだし、47都道府県から選ぶので、
どうしても、1位から47位まで出てしまい、下位だからといって、
嫌いだと言われている訳でもないので、捉え方が難しい
部分もありますね。
上位だけ発表してあげるのが、優しさだとする意見も
ありますが、そうしたらしたで、自分の出身県は何位なのか、
知りたくなるのが、人の性かもしれません。
山本知事の法的措置も検討という部分については、
少なくともある程度のまとまった人数に質問して、
その回答をもとにしたランキングなので、
全く根拠が無いとも言えませんし、
法的に争うようなものでも無いような気がします。
また、自分で自分のことを、
「自分の方が他のみんなよりも魅力的なはずだ!」
という自己弁護は、言えば言うほど損なのではないかと
思える部分もあり、ぶちギレてしまうよりも、あえて逆手にとって、
自分の県の良さをアピールする方向に、その情熱を
もっていった方が、良いのではないかと見ていました。
いや、もしかすると狙いは別にあった?
しかしながら、結果的に今回の山本一太知事の
会見は、真剣に怒ったからこそ、この魅力度ランキングの
注目度を高める効果があり、例年よりもかなりたくさん報道
されている印象があります。
群馬県に同情する報道もあり、有名な草津温泉の映像紹介
などとあわせて放送するメディアもありました。
もしかすると上位の北海道や京都府よりも、群馬県の方が
目立っているという印象を受けた人が多いかもしれません。
少なくとも最下位の茨城県よりも目立っていました。
もし山本知事がそこまで狙って、会見でぶちギレてみせた
というのであれば、これは逆に「大成功!」かもしれません。
最初は、もっと大人な対応をした方が、と思って
見ていましたが、気づけば北海道や京都府、沖縄県を
くってしまうという印象を持ちました。
こういったランキングが報道されると、上位の
1位や2位は記憶に残っていますが、それ以外は
すぐに忘れ去られてしまうと思います。
むしろ、思い切って最下位とかの方が印象に
残っていますし、最下位争いともなると、
結構面白がって注目を集めると思います。
従って、中途半端にランキングを上げて25位とか
に順位を上げていくよりも、下位にいる状況を
時に今回の山本知事のように激怒して反論してみたり、
埼玉県をディスりながらも、埼玉県民に愛された
大ヒット映画「翔んで埼玉」のようなやり方で
面白がってみたりしながら、最下位脱出の争いをして
愛され都道府県キャラを狙った方が、経済的な
効果も高まるような気がします。
確かに郷土への愛着があり、本気で良くしようと
一生懸命に取組んでいる人からすれば、簡単に
順位をつけて、いつも最下位争いだなんて、
冗談じゃないと憤る気持ちは分かります。
それでも、最下位争いを逆手にとって、
県の良さのアピールへとつなげることもできるのではないかと思います。
茨城県や群馬県に、北海道や京都に負けない魅力があっても、
その魅力が多くの人に認識されていないと、
アンケート結果のランキングには表れてこない、
という側面もあるのだろうと思います。
決して、下位だから嫌いだとか、ダメだということ
ではないので、あまり悲観的に受け取る必要も無いと思います。
だから、我が県の良さを知らない人が多いなんて、もったいない、
と注目度を逆手にとってアピールチャンスにしてしまえれば、
儲けものだと思います。
首都圏に住むサラリーマンの私から言わせれば、
行きたいところを聞かれれば、それは北海道や沖縄県
のような簡単には行けないエリアを答えるでしょうが、
結局実際に行くのは、近い距離にある群馬県や茨城県、栃木県
であり、やはり気軽に行けて、魅力も有りますし、
ありがたいと感謝しています!
今回のランキングでは下位でしたが、多くの人に愛されている
県だということはアピールしておきたいと思います。
最後に、ランキングついでで、群馬県と茨城県の観光スポット
をPRさせて頂きます。
群馬県観光スポット
じゃらん 群馬県観光スポット 10月にオススメランキング
1位 草津温泉
2位 草津湯畑
3位 榛名神社
4位 西の河原露天風呂
5位 吹割の滝
群馬県は湯治に訪れる人も多い温泉街と、
自然が豊富な景観の美しい県で、観光地としても
とてもおすすめですね。
茨城県観光スポット
じゃらん 茨城県観光スポット 10月におすすめランキング
1位 袋田の滝
2位 国営ひたち海浜公園
3位 アクアワールド茨城県大洗水族館
4位 筑波山
5位 大洗磯前神社
茨城県も自然が豊富で、アクアワールド大洗は
全国的にもトップクラスの展示数を誇る大水族館です。
また、茨城空港がオープンし、旅行者のアクセスもかなり
良くなっているようです。
まとめ
都道府県魅力度ランキングを取り上げました。
上位は想像通りというか、ポテンシャルの高い
北海道や京都府、沖縄県というのは、その通り
だと思いますが、今回世の中を賑わせたのが、
44位の群馬県の山本知事の会見でした。
最初は、もっと大人な対応をして、PRにつなげた
方が良いのではないかと、見ていましたが、
結果的にこのランキングの報道の度に
群馬県が登場し、上位をくってしまうほどに
目立っていました。狙ってそうなったのか、
たまたまなのかは知る由も有りませんが、
結果オーライで、今後も群馬県や茨城県を
陰ながら応援していきたいと思います。