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日本各地で大雪が降っています。
日本海側は広く大雪となり、太平洋側にも
局地的に雪が強まりました。
日本列島は西高東低の冬型の気圧配置となり、
数年に一度のレベルの冷たい寒気が流れ込んでおり、
このまま年末年始も多くの地域で大雪や荒天が予想されています。
朝日新聞デジタル 大雪もたらした「JPCZ」 記録的な降雪、数年に1度の寒気も影響
日本の今回の寒波は「JPCZ」という、
「日本海寒帯気団収束帯」現象の影響と言われます。
![](https://www11.a8.net/0.gif?a8mat=3HRBLB+DUX9PU+4JVQ+60WN5)
「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」とは?
![](https://yu16san.com/wp-content/uploads/2021/12/job_otenki_oneesan.png)
日本海寒帯気団収束帯 とは、冬型の気圧配置
により、北西の大陸から冷たい風が日本列島に向かって
吹いてきますが、その風が朝鮮半島北部の山岳などにぶつかって
二分されて、その後日本海上空でまた合流し、ぶつかります。
冷たい北風が日本海上空でぶつかり合い、さらに
日本海の水蒸気を吸収して、雪雲として発達し、
それが主に日本列島の日本海側に雪を降らせるという仕組みです。
影響の強いものは太平洋側まで伸びて
関東、東海、四国まで雪を降らせることもあるようです。
発達した雪雲は筋状に広がり、およそ
1,000kmほどの長さに達することもあるようです。
この雪雲はゆっくりと移動しますが、
とどまってしまうと、かなりの「ドカ雪」に
なってしまうようで、危険なものでもあります。
![](https://www11.a8.net/0.gif?a8mat=3HRBLB+DUX9PU+4JVQ+614CX)
寒いのは日本だけではなかった
![](https://yu16san.com/wp-content/uploads/2021/12/map-g18621a046_640.png)
日本は寒波による大雪で大変ですが、
寒いのは日本だけではありませんでした。
なんと、カナダ北部ノースウェスト準州の
ラビット・ケトルでは、12月26日にマイナス51.1℃を記録し、
また、中国の内モンゴル自治区では、マイナス46.9℃を記録しました。
ちなみに、日本では、過去をさかのぼっても
そこまで低い気温の記録は無く、
日本の観測史上で最も低い最低気温を記録したのは、
100年以上前の1902年の北海道 ・旭川で、
記録は「マイナス41℃」ということです。
カナダの場合はその旭川の記録よりさらにマイナス10℃低い
ということなので、ここまでくると、命の危険な状況です。
カナダでは「極寒警報」を発令したようです。
肌を露出した場合、数分で凍傷になってしまう
可能性があるということです。
![](https://www15.a8.net/0.gif?a8mat=3HRBLB+DUX9PU+4JVQ+661TT)
世界的な大寒波の原因は?
![](https://yu16san.com/wp-content/uploads/2021/12/beers-g7a974d660_640.jpg)
記憶に新しい人も多いと思いますが、
今年の2月頃にも米国テキサス州などを中心とした
大寒波がニュースになっていました。
このように、世界では結構頻繁に大寒波が起こっているので、
自分も、地球温暖化と大騒ぎしているけれど、
ちゃんと冬は寒くなっているし、
暖冬どころか、大寒波が世界中で猛威を
ふるっているけれど、これはなぜなのか?
と疑問に思いました。
これらの大寒波は北極からの寒気の影響が大きいということ
ですが、調べてみると、実は大寒波は
地球温暖化の影響で引き起こされている可能性
が高いということが分かりました。
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地球温暖化なのに大寒波?
![](https://yu16san.com/wp-content/uploads/2021/12/ondanka_earth.png)
寒波と地球温暖化というのはいかにも
矛盾して見え、寒波なら地球寒冷化だろうと
なりますが、以下の記事ではその原因を
分析されています。
上記で取り上げられている原因として、
一つは、北極近辺の温暖化によって、
偏西風(ジェット気流)の蛇行がかつてよりも頻繁に起きて、
その偏西風の蛇行が北極以南に位置する地域に大寒波を
もたらしているという説です。
もう一つは、北極域にあるバレンツ海の海氷が
温暖化により溶けてしまい、それが気温を下げているという説です。
北極海の氷は、年々過去最少記録を更新中で、
地球温暖化により、どんどん北極の氷が溶け、
溶けた氷が北極付近の気圧を高くして、
北極の寒気が広範囲に流れ込みやすくなるということです。
シベリアの永久凍土が溶けだしているという
ニュースもありましたが、今まで長い間溶けること
の無かった氷が溶けだし、それが原因で大寒波を
引き起こしているという、ちょっと恐ろしい気もする現象のようです。
![](https://www17.a8.net/0.gif?a8mat=3HRBLB+DUX9PU+4JVQ+62MDD)
地球温暖化は寒波も熱波も引き起こす?
![](https://yu16san.com/wp-content/uploads/2021/12/globe-1335720_640.png)
先ほど、カナダのラビット・ケトルで
マイナス51.1℃のニュースを取り上げましたが、
今年の夏にも、カナダのブリティッシュコロンビア州
での熱波で、49.5℃という異常な暑さを取り上げたばかりでした。
同じカナダでも広いですが、熱波で49.5℃、
その後、半年もしない内に寒波でー51.1℃となると、
その温度差は100℃を超えることになります。
半年もない間にそんな温度差を体験したら
おかしくなってしまいそうですし、実際に
命の危険がある状況ですので、恐ろしいことです。
記録的豪雨や台風などによる災害が甚大化
してきていることは日本にいるとかなり実感
されている方も多いと思います。
そして今回のような寒波や、熱波についても
地球温暖化の影響だとすると、これはもう
地球温暖化を何とかしなければ大変です。
かつての米国トランプ元大統領のように、
地球温暖化と自然災害の因果関係は認められない
という考え方もあるのでしょうが、これを放っておいて
経済最優先でよしとしてしまうと、取り返しが
つかない状態になってしまったら、後戻りして
やり直すことができません。
最悪の事態を想定して、それに備えなければなりません。
しかも地球温暖化は百人や千人が高い意識を持つだけ
では変えることのできない地球規模の大きな動きです。
米国、中国を中心とした経済大国が中心となって
地球環境を守ろうとしないと、今回のような大寒波や
熱波が地球のあちこちでしょっちゅう起こるような
世界は、見たくありません。
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まとめ
日本の寒波から、日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)を
取り上げました。 また、世界的な寒波も同時に
起きており、それらが北極海の氷が溶けている
ことから引き起こされた、地球温暖化に起因する現象
である可能性を学びました。
自然災害の甚大化はとどまることを知らず、
激しくなるばかりです。もう手遅れと言わず、
世界的な環境問題への関心の高まりに乗じて
やれることをやっていきたいものです。
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