世界中がコロナウイルスの話題で持ちきりですが、この影響が今後我々の生活にどのような変化をもたらし、我々は何をどう準備したら良いのか、情報収集しながら考えてみました。
ワクチン開発まで1年以上は濃厚接触を避ける
高齢者でもなく、持病を持っていなくても、まだ治療法が確立されてない病気には、かかりたくないですよね。
比較的重症化リスクが低いといわれる若者であっても、自分が感染を拡大させる側になってしまうのはとても恐ろしいことです。
しばらくは多くの人がマスクをして、手洗い、殺菌などを徹底した几帳面な生活を継続していくのだと思います。
すると、今自粛ムードで大打撃を受けている、観光業、飲食業も、まだ当分の間、苦しい状況が続くのではないかと思われます。
ただ、私のような一般庶民も、ずっと我慢して自粛を続けるのはストレスですし、安心できる飲食店、安心できる宿泊施設があれば、そういうところを選んで行くのだろうと思います。
接客が無いということが安心感を持たれる時代
不特定多数の人と相対する接客は、サービス提供者側もそうですが、買う側からも敬遠されるかも知れません。
今もユニクロやスーパーでセルフレジがどんどん導入されていますが、Amazon Goのようなレジ無しコンビニや、ロボットが飲食をつくったり、運んだりするお店が、加速度的に増えていくかもしれません。
宿泊施設においても、ビュッフェやバイキングなど、お客さんも食べたいだけ食べれて、提供者側も効率良いサービスで、自分も大好きですが、こういった形式もしばらく敬遠されるかもしれません。
宿泊施設では、お客さんが他の宿泊客と濃厚接触しそうなサービス、構造を避けて、お客様ごとの個別空間をしっかり確保できるようにしておく必要があるかもしれません。
モノづくり中国依存からの脱却
自分は、製造業の企業で営業をしていますが、ものづくりは、グローバル化しており、世界の最適な部品を使って、最適な場所で商品を作って、それを販売しています。
今世界中のものづくりは中国への依存度が高く、自社でも今回の影響でモノがスムーズに入荷しておらず、問題を抱えています。
モノづくりの部分での対中国関連の問題は今後まだまだ出てくるといわれていますが、
問題に対処するために、中国依存から脱却し、他の複数選択肢を準備するか、自前でもできるよう準備していく流れが起きるかもしれません。
或いはものづくり大国としての中国の代わりはおらず、まだまだ中国は圧倒的な存在感で必要とされるのかも知れませんが。
働き方改革としてのDX
IT化の進んだ企業では、テレワーク、スカイプでのミーティング、Zoom会議などが当たり前に使われて、DX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでいます。
これはもともとビフォーコロナの時から働き方改革で生産性を上げる必要性があったのですが、今回の自粛要請から、思い切ってリモートワークに舵を切れたという企業もあるのではないでしょうか。
在宅では仕事にならないと思ってたら、意外にも会社に出勤せずともビフォーコロナと同様の仕事ができることが分かってしまった、とか、
それどころか移動時間の節約もでき、以前より生産性が上がったという、素晴らしい企業も存在するのではないでしょうか。
突然、こういう働き方が当たり前になってくると、自分のようなアナログ人間は、置いてきぼりをくらわないように、ちゃんと追随していかなければなりません。
例えばウェブ上のやり取りでは、対面でのやり取りとはまた違ったコミュニケーションスキルが必要ではないかと思います。
指示や報告、お願いごとの頼み方も、誤解を与えたり説明不足にならないように、しっかりと伝える力が必要だと思います。
阿吽の呼吸でのコミュニケーションではなく、会わずに伝える文章力、サイバー空間で顔色が見えないコミュニケーション力が重要になると思います。
それらがどんどん慣れて進化していくと、自分のような営業職だけでなく、あらゆる職種で、仕事のプロセスまで一々細かく面倒を見れなくなり、結果である成果物だけで評価されるようになると思います。
在宅だろうが、顧客を訪問して説得しようが、プロセスは見てもらえず、売れた結果だけを会社に持って来なさいとなるのではないでしょうか。
極端な話、出来る営業マンにとっては、一週間で一ヶ月分の売上を達成して、後の三週間をバカンス、ということもできるかもしれません。
逆に、ぶら下がり社員にとっては、もはや出社するだけでは出席にならない、あなたは何で会社に貢献しているのか、という結果を求められる厳しい状況がこれから仕組みとして出来上がっていくのでしょう。
まとめ
不特定多数の人との濃厚接触を避けるため、飲食業やコンビニなどの無人化、ロボット化が加速するかもしれません。
宿泊施設では、当面ビュッフェ形式が敬遠され、個別空間の確保が鍵となりそう。
ものづくり大国、中国への依存から、関係見直し、別の選択肢の模索がはじまるかもしれません。
デジタル化への移行がどんどん進み、当たり前の世の中に。そこに対応できるスキルを磨いておこう。
仕事はプロセスではなく結果で、成果物をもって評価される分かりやすい時代に。