![](https://yu16san.com/wp-content/uploads/2021/01/02-717x1024.jpeg)
新型コロナで人々の移動が抑制され、
日本の誇る自動車市場も大きな影響を
受けたと思いました。
世界的にも気候変動対策や省エネで、
自動車産業に期待される役割は大きいと
思いますが、今後どうなっていくのでしょうか。
![](https://www14.a8.net/0.gif?a8mat=3B9SLK+53DJ3M+3OR6+656YP)
自動車業界全体の推移
![](https://yu16san.com/wp-content/uploads/2021/01/autos-3631086_640.jpg)
世界の自動車業界全体で見ると、新型コロナの
前からすでに、中国での需要の頭打ちなどで
成長にブレーキがかかっていたところに、
2020年に新型コロナで世界的に移動や経済活動が制限され
以下のFOURIN社さんのグラフのように、2020年の
世界の自動車販売台数は大きく落ち込む見込みで、
各国自動車業界全体での仕切り直しがもとめられるようです。
![](https://yu16san.com/wp-content/uploads/2021/01/FOURINコロナ禍の影響で1億台越えは2026年以降の見通し.jpg)
https://www.fourin.jp/report/STATISTICS_NENKAN_2020.html
![](https://www16.a8.net/0.gif?a8mat=3B9SLK+53DJ3M+3OR6+6DC69)
自動車業界をとりまく背景
![](https://yu16san.com/wp-content/uploads/2021/01/car-4224356_640.jpg)
昨今の自動車業界で進む、
「CASE」という技術革新があります。
「CASE」とは、
「Connected(コネクテッド)」車の通信機能、
「Autonomous(自動運転)」
「Shared & Services(シェアリングとサービス)」
「Electric(電動化)」
これらの頭文字をとった呼称です。
これまでの自動車へ抱く概念は、
あくまでも人がコントロールする道具という
位置づけでしたが、そこを根底から変える
新たな技術革新になります。
中でも気候変動対策や省エネルギー対策の観点から
電気自動車(EV)の普及が急務となっています。
![](https://www19.a8.net/0.gif?a8mat=3B9SLK+53DJ3M+3OR6+5ZMCH)
EUや中国のEVシフト
![](https://yu16san.com/wp-content/uploads/2021/01/car_denki.png)
特に環境に意識の高いEUは、CO2排出量の削減目標を
世界に先駆けて、かなり厳しいものに設定しています。
また、中国も環境汚染への配慮から、
2035年をめどに新車販売のすべてを
EVやハイブリッド車など環境対応車にする方向で
検討をしているということです。
![](https://yu16san.com/wp-content/uploads/2021/01/MARKLINES世界乗用車販売に占める各パワートレインの構成比予測.jpg)
https://www.marklines.com/ja/forecast/index
上記のマークラインズ社の予測でも、
今後10年と少しで、ガソリン・ディーゼル車
のような内燃機関のエンジンを使った自動車は
半分程度まで減っていく見込みとなっています。
![](https://www16.a8.net/0.gif?a8mat=3B9SLK+53DJ3M+3OR6+614CX)
日本の自動車産業は?
![](https://yu16san.com/wp-content/uploads/2021/01/jinkou_nihon.png)
トヨタ自動車をはじめ、日本が世界に誇れる
内燃機関のエンジンを使った自動車産業は、
その下請け会社も含めて、こういった世界のEV化の
変化に対して、対応していけるのでしょうか?
菅首相が、首相就任後初の所信表明の中で
発表した、2050年までに脱炭素社会を実現する、
カーボンニュートラルの政策目標ですが、
日本の場合、EVにしてガソリンの代わりに電気を
使うとなっても、その電気のほとんどが火力発電
によってつくられるので、CO2の発生が抑えられません。
また、日本の住宅地の道路が狭いことなどから
日本では軽自動車がとても普及しており、
EVは軽自動車のようなコンパクトで軽量な車体には
エネルギー効率など相性が悪いということもあります。
従って、トヨタ自動車のようなグローバル企業は
EV化を社内で推進できていても、日本で消費される
自動車が世界に先駆けてEV化していくという
のは、難しいのかもしれません。
【進研ゼミ小学講座】![](https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=3B9SLK+53DJ3M+3OR6+5YRHE)
コロナ禍でも伸びている自動車メーカー
![](https://yu16san.com/wp-content/uploads/2021/01/ev-5704430_640.jpg)
中国、アメリカの国策による支援で、
中国や北米のような世界のメインマーケットが
いち早く復調してきたこともあり、
日本の自動車メーカーでは、日産、三菱を除き、
トヨタ、ホンダ、スズキ、スバルが黒字回復を
果たしており、また、
国内の自動車市場もやっと復調に転じる
兆しがみえてきているようです。
【こどもちゃれんじ】![](https://www14.a8.net/0.gif?a8mat=3B9SLK+53DJ3M+3OR6+5YJRM)
新規参入も
![](https://yu16san.com/wp-content/uploads/2021/01/tesla-5505194_640.jpg)
今年7月には、 米国テスラ社の時価総額が
22兆円超となり、トヨタ自動車を抜き、
世界トップとなりました。
自動車の生産能力としては、まだテスラは
トヨタ自動車の30分の1程度に過ぎない
にもかかわらず、時価総額としては世界一に
なりました。
そのおかげで、テスラのCEO、
イーロン・マスク氏は、世界一の資産をもつ
富豪になっています。
そして、EV化が進むにつれ、さらなる新規参入が
予測されます。
米国Apple社が、2024年のEV生産開始を目指し、
車載電池技術の開発を進めているということです。
また、ソニーもイメージング・センシング技術を活かして
EVの試作車「VISION-S(ビジョンエス)」
を発表しています。
技術の主役が、内燃機関のエンジンから
EV(電気自動車)のエレクトロニクスに変換することで、
業界の主役交代があるのかもしれません。
![](https://www14.a8.net/0.gif?a8mat=3B9SLK+53DJ3M+3OR6+61RI9)
まとめ
新型コロナで自動車業界は大きなダメージを受けました。
「CASE」など自動車の技術革新が行われる中で
世界的にEV化が進んでいます。
日本の自動車メーカーはコロナ禍にあっても
およそ業績を維持できていますが、
自動車メーカーとして、世界のEV化の流れに
追随できたとしても、日本の自動車市場は、
世界に率先してのEV化は厳しそうに感じます。
そして、EV化するということは、今までの内燃機関のエンジン
から、電気モーターのエンジンに取って代わるということで、
そのためにAppleやソニーのようなエレクトロニクス
業界からの新規参入が予測され、主役が交代する可能性
も十分に考えられます。